ネーミングが重要な理由、具体的な手順、コツを実体験をもとに解説

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一番の考えどころ?

サイトのネーミングに一日

現在、わたしは友人と会社のない土日に集まってアプリを開発しています。

「ヒトリアプリカイハツ」というブログなのに、
最初の記事が友人とのアプリ開発になってるところはスルーしてください。

昨日、アプリのコンセプトを半日かけて決めました。

お互いに納得感のあるコンセプトが決まって、アプリ設計も昨日、終えました。

今日からアプリを開発をはじめる予定でしたが、思いのほかネーミングに時間がかかってしまいました。

結局、納得感のあるアプリ名を出すのに丸一日を使いました。

いままでは機能をそのまま名前にしていた

いままで、いくつかアプリやWebサービスを開発してますが、

アプリ名を決めるのでこんな悩んだことはありませんでした。

あまり凝った名前は付けずに、機能をそのまま名前にしてました。

たとえば、私が最近リリースした「日英住所翻訳」だと

日本の住所を英語に翻訳するというのをそのままサイト名にしました。

というのも、SEOを意識して「分かりやすさ」を重視したからです。

検索は何か問題を解決したいときにするものです。

そのときに、クリックするのは確実に問題を解決してくれるサイト名です。

解決することが明確になっている方がクリックするだろうと意図でど直球な名前をつけてみました。

このようにSEOを対象とするネーミングなら考えるのは簡単です。

なぜ一日も?

コンセプトもしっかり固まっていて、

機能も削りに削って、

かなりシンプルなアプリになっていました。

にもかかわらず、アプリ名を考えるのに一日かけました。

それは、SNSや口コミからの流入をメインに据えていたからです。

SNSや口コミからの流入をメインにしたばあい、

「分かりやすい」よりも「語感の良さ」が重要だと考えました。

というのも、流行りのアプリを見ると、メルカリ、TikTok、ラインなどサービス名から機能を連想できません。

けど、なんだか口ずさみが良い名前だからです。

さらにこれらのアプリは検索からの流入で増えたというよりは、 口伝えやSNSでのシェアなのでこれらを参考にすることにしました。

なので、SNSから流入させるためには、「語感」が重要なんだということでネーミングにこだわってみました。

ネーミングの具体的な手順

今日、アプリ名を決めるまでに行った工程です。

  • スタート地点は機能
  • 関連ワードを洗い出す
  • ネーミングサイトを使う
  • 単語を変形させる

スタート地点は機能

サービス名からなにも分からくて良いといってもスタート地点は機能です。

完全にランダムにするとアプリ名と機能がかみ合ってないと利用者はもやもやすると考えたからです。

それと、完全にランダムだと、何をもとに考えればよいかわからなくなるので、 スタート地点はアプリの機能からで良いでしょう。

関連ワードを洗い出す

次にすべきことは、関連ワードを洗い出すことです。

機能を英語にして類語にしてみたり、

関連する擬音をあらいだしてみたり、

様々な言語に訳してみたり、

利用シーンにでてくる言葉や物を挙げてみたり、

世界史、ギリシャ神話、とかから関連しそうな固有名詞をあげてみたりします。

だいたいのサービスがこの法則にあてはまるはずです。

ネーミングサイトを使う

これに加えてネーミングサイトも利用しましょう。

以下のサイトは、無料でアプリ名を機械的に生成してくれます。

namelix.com

キーワードを入力するとその関連ワードをくっつけたアプリの一覧が表示されます。

斬新な関連語は表示されませんが、盲点を埋めるために使ってみましょう。

単語を変形させる

関連ワードを洗い出したあとに合体させたり、

Generatorから自動生成したアプリ名で良いものがあればそれを採用しましょう。

しかし、ほとんどの場合、ありきたりなサービス名しか出来てないと思います。

そこで、必要となってくるのがいかに単語を変形させるかです。

英単語を変形させるのは抵抗があると思いますが、

Googlegoogolの綴り間違いですし、

NetflixはNet Flicks→Net Flixと変形させてつられました。

ちなみに、Flickは映画のことです。

Flixにすることでブランド感がでています。

英単語の場合はスペルを変えるて語感が良い(Googleなど)とブランド感が出ます。

本来の語感が良い場合は、

同じ発音のスペルに切り替えたり(Netflixなど)、

アルファベットを重ねて見たり(freeeなど)、

音に関係しない部分を削ったりします(nginxなど)。

そうこうしているうちにオリジナリティのある名前が生まれるはずです。

ネーミングのコツ

  • 先頭と最後のt,kは強い
  • 既視感はゴールの周辺
  • 由来は後付け

さいごに今回気づいた良いネーミングのコツをまとめてみます。

これは、アプリ名を考えるよりもずっと短い時間でおわります。

先頭と最後のt,kは強い

先頭と最後のT,Kは強いなと思いました。

TikTok,Kitcut,KinectなどTやKが先頭や最後にくるネーミングは強いことを実感させられました。

おそらくこれはT,Kは音の切れ目が明確になるからだと思います。

t,kを両方使う大変だと思うので、片方だけのネーミング考えてみてください。

片方だけだとMicrosoftとかTwitter,Facebookなどがあります。

既視感はゴールの周辺

話し合ってるときにそれは○○とかぶってるというネーミングがいくつか生まれました。

それらのほとんどは良い語感でしたが似ているという理由だけで切り捨てていました。

しかし、最終的には、そこで捨てたネーミングを少し変形させた名前が最終案になりました。

良い名前は成功の法則にあてはまっているケースが多く、

何かと似ていて良いと思います。

けれど、連想されないようなひと工夫をくわえてみるとオリジナリティがでます。

なので、何かと似ている名前が生まれても切らずにそれに一工夫加えるようにすると良いでしょう。

由来は後付け

意味づけからネーミングに入って私は失敗しました。

原因は、意味から考えると、制限が強くなってしまい。

誰でも思いつくような平凡な名前しか思いつきません。

なので、先に語感の良い言葉を選んでアプリ名を決めた方が良いでしょう。

また、有名なサービスでも由来が後付けもあります。

Spotifyは聞き間違いがきっかけで生まれて、

「spot」と「identify」を組み合わせた造語だという意味付けをしています。

Yahooはガリバー旅行記に出てくるモンスターの名前からとっているという由来と Yet Another Hierarchical Officious Oracle由来があります。

わたしは、

前者がネーミングをしたときの元ネタで、

後者が後付けした由来だと考えています。

なぜかというと、

Yet Another Hierarchical Officious Oracleなんてなかなか思いつかないですし

その頭文字をとったらYahooだというそんな都合の良いことなんてないからです。

他にも後付け感のあるサービスは結構あります。

なので、由来なんて気にせずに語感を重要視しましょう。

アプリ名をつけたらドメイン検索

アプリ名が決まったら、ほかに同様のアプリ名かないか検索しましょう。

さらに、ドメイン名とれるかの確認もしてみましょう。

.jpや.comが空いていたら安心です。

空いてなくても使ってないだけの場合があります。

そんなときは.net,.appが狙いめです。

また、どうしてもあきらめきれないときは、 xyzやworkなどもあるのでそれらを狙うのも良いでしょう。

検索するときは、マニアックなtop level domainも揃えている ムームードメイン がおススメです。

.yoga,.ryukyu,.plumbingなど使いどころがかなり限られてるようなトップレベルドメインもあって面白いです。

また、ドメイン取得価格が安いわりにサポートのレスポンスが速いので気に入っています。

レスポンスの速さは意外と重要です。

Whoisドメイン情報の英住所の記入間違いとかで困ることが意外と多いです。

ちなみにこのときに困った経験がもとで「日英住所翻訳」が生まれました。

nichiei.apuriapuri.com

「結局どんなアプリ名になったの?」

ここまでの話で

「結局どんなアプリ名になったの?」

という疑問を持った方もいると思います。

それに関しては、これからリリースするアプリ名なので秘密です。

公開したらTwitterで公表します。

アプリ開発するときのTipsなどもつぶやくので、気になる人はフォローしてみてください。